遺品整理はいつから始めるか 四十九日と相続と退去の3つの区切りで決める順番
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葬儀が済んで、親の部屋にいつ手をつけてよいのか、早すぎても遅すぎても気になりますよね。遺品整理を始める日に決まりは無いので、私なら亡くなって2週間のうちに書類と貴重品だけを抜き、大きな物の処分は四十九日に家族で決めてから始めます。
ただ、親が賃貸や施設の部屋に住んでいたなら、四十九日より先に退去の日が来ることがあります。相続にも、日数の決まった期限が3つあります。
慣わしと相続と住まいの3つの区切りのうち、先に来るものから逆に数えると、始める日が決まります。3つの区切りは、亡くなった日からの1本の並びに重ねて図にしました。解説5本が始める時期をどう書いているかも、数えて表にしています。
この記事で分かること
- 始める日に決まりは無い
- 最初の2週間は書類と貴重品を集める
- 四十九日の前は分けるところまで
- 相続と退去の期限を1本に並べる
遺品整理はいつから始めてよいか
決まった日は無い
私は、遺品整理を始める時期を書いた解説を5本読み、時期がどう書かれているかを数えました。
| 解説の書き方 | 5本のうち |
|---|---|
| 始める日に決まりは無い(明確な時期は無い・正解は無い) | 4本 |
| 四十九日のあとに始める人が多い・一般的 | 4本 |
| 四十九日の前でも問題ないとはっきり書く | 1本 |
| 四十九日の前なら処分を急がず最小限にする | 1本 |
読んだのは、遺品整理の会社、相続専門の税理士法人、終活の解説のサイト、葬儀のあとの手続きの書籍の抜粋です。四十九日のあとが多いというのは始める人の多さの話で、その日まで待つ決まりがあるわけではありません。法律の上でも宗教の上でも、四十九日より前に始めて問題ないとはっきり書く解説もありました。
読んだ解説の多くは、遺品整理を始める時期に決まりは無いと書いています。
3つの区切りで決める
日の決まりが無いかわりに、先に来る区切りが3種類あります。慣わしの区切りは四十九日、相続の区切りは3か月から10か月、住まいの区切りは賃貸の家賃と施設の退去の期限です。
四十九日は決まりではなく、親族が集まる節目として区切りに使われていると言われています。相続税の期限は亡くなったことを知った日の翌日から数え、その日は通常の場合は亡くなった日だと国税庁は案内しています。

結論
始める日を決めるのは日付ではなく、慣わしと相続と住まいの区切りの順番だと私は読みました。
私なら、四十九日と相続の期限と住まいの退去の3つを1本の並びに置いて、どれが先に来るかを見比べます。
亡くなって2週間でしておくこと
葬儀が済んで親の部屋に入ると、何から手をつけてよいか分からずに手が止まってしまうものです。
書類と貴重品だけ先に抜く
遺品整理の会社が書いた終活の解説は、亡くなって2週間までの目安に、重要書類と貴重品の確保を挙げています。住まいと公共料金の急ぎの対応も同じ時期に入れ、契約や期限があるものを優先するとしています。
亡くなった年の所得税の申告では、医療費控除の対象は亡くなった日までに本人が払った医療費だと国税庁は案内しています。なので私なら、病院の領収書もほかの紙と一緒に捨てず、書類の箱に入れておきます。
業者に頼んだ場合、処分した物は戻ってこないと同じ解説は書いています。私がこの時期に急ぐのは抜く作業だけで、捨てる作業には手をつけません。
捨ててはいけない物と、自分たちで進める手順は「遺品整理を自分でするなら何から 最初の1日は捨てずに探す日にする」にまとめています。
最初の2週間は捨てる作業ではなく、通帳や印鑑、契約の書類、医療費の領収書を1つの箱に集める期間だと思います。
止めないと払いが続く
遺品整理を先に延ばしても、亡くなった人の契約がそのぶん止まるわけではありません。買取の店の解説では、賃貸の家賃や水道光熱費、クレジットカードの自動の支払いなどが続くとされています。
人に頼むときの費用の目安は、「遺品整理の費用は間取りでいくら 1Kから一軒家までの目安と額が動く理由」で取り上げています。
手をつけずに置く間も家賃や光熱費、カードの支払いは続くので、契約を止める手配だけは先に進めます。
四十九日の前に始めてもよいか
四十九日のあとが多い
相続専門の税理士法人の解説によると、仏教の多くの宗派では、四十九日までは故人が現世をさまようと考えられているそうです。そのため四十九日を区切りにして、そのあとに遺品整理をするのが一般的だと言われています。
遺品整理の会社の解説でも、見積もりの依頼で多いのは「四十九日が終わってから見積をして欲しい」という人です。ただ四十九日の考え方は宗派で違うので、気になるときは菩提寺に聞いておくと落ち着いて決められると思います。
四十九日で親族が集まったときに形見分けを話し、そのあとに始める人が多いと言われています。
前なら分けて処分は待つ
終活の解説のサイトは、法律でも宗教でも、四十九日より前に遺品整理をすることに問題は無いとしています。ただし、法要が済んでいない、気持ちの整理ができていない、家族や親族の同意が無い、相続放棄を考えている場合は好ましくないとも書いています。
遺品整理の会社の解説は、四十九日の前なら家族で合意したうえで、処分を急がず最小限の整理にとどめるとしています。
結論
四十九日の前に始めるかどうかより、家族の誰が何を決めるかを先に決めておくほうが、あとで揉めずに済むと思います。
残す物と迷う物の分け方は、「遺品整理を自分でするなら何から 最初の1日は捨てずに探す日にする」で詳しく取り上げています。気持ちが追いつかずに手が止まるときのことは、「遺品整理で手が止まったときに先に決める4つ 急ぐ理由と今日の1か所から」に書きました。
四十九日の前に手をつけるなら、残す物と迷う物を分けるところまでにして、捨てるのは家族で決めてからにします。
相続の期限はいつまでか
片付けに決まった日は無くても、相続の手続きには日数の決まった期限があります。
放棄は3か月以内
相続放棄の申し出先は、亡くなった人の最後の住所地の家庭裁判所です。
注意
相続放棄を考えているなら、親の部屋の物に手をつける前に、家庭裁判所の案内を読むか、弁護士か司法書士に相談してください。
家そのものの行き先(売る・貸す・壊す)は、実家じまいのサイト〈親の家、実家じまいすることに〉で読めます。
相続放棄は「自己のために相続の開始があったことを知ったときから3か月以内」に申し出る、と裁判所が案内しています。
税は4か月と10か月
年の途中で亡くなった人の所得税は、相続人が代わりに申告と納税をし、これを準確定申告と呼びます。申告が要るかどうかや税の額は、私なら税理士か税務署に聞きます。
亡くなった年の所得税の申告は「相続の開始があったことを知った日の翌日から4か月以内」と国税庁が案内しています。相続税の申告は、亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内と国税庁が案内しています。
出典:裁判所「相続の放棄の申述」
出典:国税庁「No.4205 相続税の申告と納税」
出典:国税庁「No.2022 納税者が死亡したときの確定申告(準確定申告)」
賃貸や施設の部屋はいつまでか
住まいの区切りは、気持ちの整理を待たずに日数が決まってしまいます。
家賃は月ごとにかかる
親が借りていた部屋を片付ける家族には、四十九日より先に次の家賃の日が来ます。私なら、まず管理会社に家賃の締め日を聞きます。
遺品整理の会社の解説も、片付けを終えて解約しない限り家賃はかかるので、締め日に退去を合わせるよう勧めています。家主や管理会社に相談すれば返す日を待ってもらえる場合もある、と別の解説は添えています。
四十九日のあとに見積もりを取って作業が月をまたぐと、そのぶん家賃がかかります。
賃貸の部屋は解約するまで家賃がかかるので、私なら締め日から逆に数えて退去の日を決めます。
施設は2週間ほどのことも
親が老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅にいたなら、私は葬儀の前後に施設へ部屋を返す期限を確かめます。こうした施設は部屋を返す期限が決まっていて、急いで片付けが要る場合が多いと遺品整理の会社の解説にあります。
私なら施設の部屋は、人の手を借りる前提で見積もりを早めに取ります。
施設は次に入る人が決まっていることが多く、亡くなった日から2週間などの期限があることもあるそうです。
終わるまでどれくらいかかるか
始める日が決まると、次に気になるのは何日あれば片付くかだと思います。
一軒家で1〜3週間ほど
親が一軒家に一人で住んでいたなら、私は週末1回で終わるとは考えずに日程を組みます。かかる期間は一般に1週間から数週間と言われ、遺品の量や作業する人数、家との距離で変わります。

遺品整理の会社の解説では、ワンルームで1日〜1週間ほど、一軒家で1〜3週間ほどが目安です。
遠い実家は1か月以上も
実家まで泊まりがけで通う家族は、1回の帰省で作業できる日が限られます。行き来に時間がとられて続けて作業しにくいことも、期間が延びる理由に挙げられています。
通いになる遠い実家では、1か月〜1年以上かかることもあると同じ解説は書いています。
自分でするか頼むかを決める時
期間の目安が見えたら、全部を自分たちでするか、どこかを人に頼むかを考えるころです。四十九日の法要で親族が集まる日は、形見分けと一緒に、どこを人に頼むかも話せる機会だと思います。
人に頼むときの費用の目安は、「遺品整理の費用は間取りでいくら 1Kから一軒家までの目安と額が動く理由」で取り上げています。
私なら四十九日までに、自分たちで分ける範囲と人の手を借りる範囲の線を引いておきます。
よくある質問
Q1.一周忌まで待ってもよいか
A.遺品整理には、いつまでに終えなければならないという明確な期限は無いと、遺品整理の会社の解説は書いています。ただ、賃貸や施設の退去と相続の期限は、一周忌より先に来ます。私なら一周忌まで待つとしても、書類と貴重品を抜くことと、期限のある手続きだけは先に済ませます。
Q2.仏壇は四十九日の前に動かすか
A.四十九日の前に仏壇を動かすこと自体を禁じる決まりは、読んだ解説には見当たりませんでした。気になるなら、手放す前にお寺に一言聞いてからにすると落ち着けると思います。手放すと決めたあとに誰へ頼むかは、「仏壇の処分の方法と費用 お寺と仏壇店と市区町村と業者を比べました」を見てください。
Q3.兄弟と日が合わないときは
A.四十九日の法要は、親族が集まって形見分けを話し合う機会になると言われています。私なら、その日に家族の誰が何を決めるかだけを話しておき、分ける作業は来られる人で進めます。
Q4.見積もりは四十九日の前でよいか
A.遺品整理の会社の解説では、四十九日が終わってから見積もりを頼む人が多いとされています。私なら賃貸や施設で退去の日が先に来るときは、四十九日を待たずに見積もりだけ先に取ります。
先に来る区切りから数える
私なら葬儀が済んだら、親の住まいの退去の日と相続の期限を確かめて、四十九日の日と見比べます。四十九日の前は書類と貴重品を抜いて分けるまでにして、捨てる物は家族で決めてから手放します。
いつから始めるかは、3つの区切りのうち先に来るものから数えれば決まります。
相続放棄を考えている人は、片付けや見積もりより先に、家庭裁判所の案内を読むか、弁護士か司法書士に相談してください。頼む会社がもう決まっている人には、この見積もりは要りません。
四十九日までに引いた線のうち、人の手を借りる範囲は、片付ける前のままで見積もりを取って額を確かめておけます。タウンライフメモリーマッチの紹介ページには「片付けていない状態でも、そのままで問題ありません。」とあり、「内容にご納得いただいた場合のみ、ご依頼いただけます。」とも書かれています。
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