仏壇なしで位牌だけ祀る置き場所の決め方と用意する物
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仏壇を手放しても、位牌は棚の一段に置き場を作れば、毎日手を合わせる場所になると私は思います。仏壇が無くても位牌は祀れると案内する葬儀の会社や供養の品の店は多く、大事なのは手を合わせる場所があることだと言われています。
実家の仏壇を片付けると決めかけても、仏壇の前に立つと手が止まり、位牌だけは手元に残したいと思う人は多いと思います。
置き場について案内がそろう所は、葬儀の会社や供養の品の店などの案内4つを読み比べて表にしました。そのうえで向きと並べ方、そろえる物、位牌を家に置かない形の順に書いています。
この記事で分かること
- 位牌は仏壇が無くても祀れる
- 日差しと湿気を避けて目線より上に置く
- 用意するのは棚と三具足と写真の場所
- 宗派と位牌の出し方は菩提寺に一言
位牌だけ残してもいいのか
結論
仏壇が無くても位牌は祀れると言われていますが、浄土真宗では原則として位牌を作らないと言われているので、私ならご実家の宗派を先に確かめます。
仏壇なしでも祀れる
仏壇を手放したら位牌の置き場が無くなる、と心配になりますよね。位牌は仏教のほとんどの宗派で人の魂が宿る依代と考えられ、故人様が帰ってくる「場所」とされている、とある仏壇店のコラムにあります。
それでも、仏壇が無いから供養にならないということは無いと言われています。供養でいちばん大切にしているのは亡くなった方と向き合う気持ちだ、というのが葬儀の会社のコラムの説明です。
仏壇が無くても位牌を安置することはでき、大切なのは家族が心穏やかに手を合わせられるかどうかだと、遺骨の粉骨の会社の解説も案内しています。無宗教であれば位牌だけを祀っても構わない、と書く供養の品の店もあります。
一方で、位牌はむき出しで祀らず仏壇に納めるもので、仏壇が無いなら一緒に買うよう勧める仏壇店の案内もあります。これは位牌を新しく買う人に向けた段のもので、案内は分かれています。
私なら仏壇を手放す前に、位牌を置く棚の一段を先に決めます。置き場が決まれば、位牌だけでも手を合わせる形は作れると思います。
浄土真宗は位牌を用いない
浄土真宗では原則として位牌を作らず、過去帳や法名軸を置くと言われています。近年は浄土真宗の家庭でも位牌を作る場合があり、菩提寺に相談するよう勧める案内もあります。
位牌はもとは中国の儒家で使われていた牌で、霊の宿る所という意識が残っているので用いない、という説明が浄土真宗の本山の案内にあります。過去帳は亡き人の法名や俗名、亡くなった年月日などを記しておく帳面で、法名軸は法名を記した掛け軸です。
同じ仏教でも宗派で違いがあるので、事前に確かめておくよう勧める解説もあります。宗派で変わる仏壇の作法は、「浄土真宗と曹洞宗と創価学会の仏壇の処分 違うのはお勤めの呼び方と本尊の行き先」に分けて書いています。
ご実家の宗派を先に確かめておくと、位牌を置くのか過去帳を置くのかが早く決まります。
実家の仏壇から位牌を出すとき
先に菩提寺に一言
位牌だけを移すときに魂抜きを頼むかは案内が分かれるので、私なら仏壇を手放す前に菩提寺に一言聞いてから位牌を出します。魂抜きを頼むかどうかや包む額は、「仏壇の魂抜きの費用とお布施の相場 10件の案内を読み比べた額と頼み先」にまとめています。
注意
魂抜きをしていない位牌は預からないと案内する仏壇店があります。
仏壇そのものの手放し方は、「仏壇の処分の方法と費用 お寺と仏壇店と市区町村と業者を比べました」で読めます。
位牌を置く場所の選び方
仏壇なしの位牌の置き場を書いた案内3つと、仏壇の置き場の解説1つを読み、同じことを書いていた数を数えました。
| 置き場について書いていたこと | 4つの案内のうち書いていた数 |
|---|---|
| 家族が手を合わせやすい場所・集まりやすい場所に置く | 4つ |
| 湿気の多い所や水回りを避ける | 4つ |
| 座ったときの目線より上に置く | 3つ |
| 直射日光を避ける | 2つ |
| 床にじかに置かない | 2つ |
| 玄関を避ける | 2つ |
| 方角を決まりとして書く | 0 |
結論
位牌は座ったときの目線より上で、日差しと湿気を避けた所に置き、床にじかに置かないようにします。

位牌を置く高さと避ける場所
手を合わせやすい部屋に
どの部屋に置くかは、家族が毎日手を合わせやすいかで決める案内がそろっていました。家の中で邪魔にならず、みんなが手を合わせやすい場所に祀るのがよいと言われています。
置き場の例としてはリビングや寝室、床の間が挙がっています。年忌法要をするなら人が集まりやすい場所がよく、リビングは選ばれることの多い場所だと書く供養の品の店もあります。
私ならリビングか寝室の棚の、座って目線より少し上の一段を空けます。
日差しと湿気を避ける
位牌は唐木のような木材で作られることが多く、湿気に弱いとされています。そのため湿気が少なく通気のよい所が、仏壇の無い位牌を祀るのに合うと供養の品の店のコラムは案内しています。
キッチンや洗面所のような水回りは、高温多湿になりカビが生えると困るので向かないと言われています。窓際のように直射日光が当たる場所も、位牌が傷むので避けたほうが無難です。
仏壇の置き場の解説では、エアコンの風が直接当たる所や、熱の出る電化製品の近くも避けるよう案内しています。玄関はほこりが入りやすく心静かに手を合わせにくいので、置き場に向かないとされています。
窓際と台所や洗面所のそばを外して探すと、置き場の候補はかなり絞れます。
床に直に置かない
位牌を床にそのまま置くことは、すすめられないと言われています。棚があればそこに安置し、無ければ腰の高さくらいの台を用意するよう遺骨の粉骨の会社の解説は案内しています。
高さは、座ってお参りしたときに目の高さかそれより高くなる位置が目安です。床の間に置く場合も、じかに置かず少し高さのある台に載せる形が挙がっていました。
位牌は床から上げて、座ったときの目線より少し上になる棚か台に置きます。
向きと並べ方はどう考えるか
方角より光と湿気が先
位牌をどちらに向けるかも気になりますよね。読んだ中で位牌だけの置き方を書いた案内3つは、どれも方角に触れていませんでした。
仏壇の置き方や飾り方に、必ず守らなければいけない決まりがあるわけではない、と書く住まいの解説があります。同じ解説は、仏壇の向きは宗派ごとに考え方が異なるとも紹介していました。
位牌だけの置き方を書いた案内に方角の決まりは見当たらず、気になるなら菩提寺に聞くのが確かです。浄土真宗の本山の案内では、仏壇の置き場は方角に囚われず、北向きかどうかより光の入り具合で考えるとされています。
私なら置き場は方角から探すより、日差しと湿気が避けられて、座ったとき目線より上になる棚から探します。そのほうが置き場は決めやすいと思います。
複数なら横並びでもよい
位牌がいくつかあるときは、先に亡くなった方の位牌を上座にするのが基本だと言われています。仏壇の中では向かって右奥が上座で、ご本尊が隠れないよう左右の一段低い位置に置く形です。
ただ仏壇が無い場合はあまり神経質にならなくても大丈夫で、横並びにしてもよい、と遺骨の粉骨の会社の解説はしています。段差のある棚なら、奥や高い所に先に亡くなった方の位牌を置く形も挙がっています。
位牌が多いときは、中に10枚ほどの札を納められる繰り出し位牌という形もあります。
仏壇の無い棚なら、位牌は横並びに置き、段差があれば先に亡くなった方を奥か高い方にします。
位牌の置き場に用意するもの
棚か台を一つ
最初に用意するのは、位牌を置く棚か台です。カラーボックスのような物でも十分で、位牌とお供えの場所が取れれば家具の形は自由だとされています。
棚を置く場所が無ければ、壁に取り付ける飾り棚でも位牌とご飯、お水、写真まで飾れそうだと遺骨の粉骨の会社の解説にあります。家具の上に置ける小さな供養台を、仏壇の代わりに使う形もあります。
私なら家にある棚の一段を空けるか、カラーボックスか壁の飾り棚を一つ用意します。
花立と香炉と火立
仏具は、花立と火立と香炉の三つをそろえる三具足という形が一般的と言われています。この基本の仏具をお参りする場所に飾っておくのもよい、と葬儀の会社のコラムは案内しています。
花を挿す花立と、線香を立てる香炉と、ろうそくを立てる火立の三つです。
仏具はまず花立と香炉と火立の三つを、位牌の前に並べられるだけそろえます。
写真と供え物の場所
棚の上には、位牌の前にご飯や水を供えられる幅を空けておくと、毎日の形が整います。写真も一緒に飾れる棚にしておくと、手を合わせる先が一か所にまとまります。

位牌の置き場に用意するもの
私なら用意は棚と三具足から始めて、足りないと思った物はあとから足します。最初からすべてそろえなくても十分だと思います。
位牌を家に置かない形
位牌を家に置かずに手を合わせる形もあります。考え方の違いから、位牌を置かずに供養する人も増えているとある仏壇店のコラムは書いていました。
写真に手を合わせる
仏壇や位牌を置かずに、遺影の写真に手を合わせる家庭も珍しくないと言われています。位牌が魂の宿る場所とされるのに対して、遺影の写真にはそうした宗教の意味合いは含まれない、というのが葬儀の会社のコラムの説明です。
ミニ仏壇に写真や小さな骨壺を飾る人もいるようだ、と住まいの解説にあります。ミニ仏壇で本尊と位牌の両方を飾れないときは、何に対して手を合わせるのかを考えるよう同じ解説は勧めていました。
写真に手を合わせる形なら、置き場の棚に写真立てを一つ置くだけで始められます。
手元供養を選ぶ人もいる
遺骨の一部を小さな骨壺やペンダントに納めて手元に置く、手元供養という形もあります。ミニ骨壺や遺骨ペンダントのような手元供養は、仏壇や位牌に代わるものとして葬儀の会社のコラムに挙がっています。
遺骨を手元に置いて、日々の暮らしの中で故人の存在を感じる供養だと言われています。形はアクセサリーやミニ骨壺、インテリアの品などがあり、選ぶときは親族と十分に話し合うことが要るとされています。
手元供養は、遺骨の一部を身近に置いて手を合わせたい人が選ぶ形です。
お寺に預ける形もある
菩提寺に位牌を預けて、お彼岸やお盆に持ち帰ってまつる形にしてもらえることがあります。ただし、すべての菩提寺が引き受けてくれるわけではない、と空き家の管理の連載は添えていました。
お寺の位牌壇に納めて安置してもらう方法もあります。お寺に位牌を預けて永代供養を頼む形もありますが、決まった期間が過ぎたら閉眼供養をしてお焚き上げになるとされています。
浄土真宗の家なら、位牌の代わりに過去帳や法名軸を置くと言われています。節目の法要だけお寺で営む形もあり、仏壇が無くても供養はできると言われています。

仏壇あり位牌だけ置かない形の違い
どの形も一人で決めず、家族の同意を得てからにするよう勧める案内がいくつもありました。私なら位牌を家に置かない形を選ぶときは、兄弟に一言話してからにします。
よくある質問
Q1.位牌を兄弟で分けてもいいか
A.位牌を複数作り、子どもたちそれぞれが祀り手になる位牌分けという風習があります。分けてよいかの考えはお寺によると思うので、私なら菩提寺に聞いてから決めます。
Q2.位牌が増えて置ききれないとき
A.一般的に位牌は処分をするものではなく、数が多くなったときは菩提寺に頼んで永代供養やお焚き上げをしてもらう形がある、とある仏壇店は案内しています。いくつもの位牌を一つにまとめるなら、さきほどの繰り出し位牌の形もあります。位牌を手放すときは、必ず親族に相談するよう勧められています。
Q3.ミニ仏壇を買うほうがいいか
A.ミニ仏壇はリビングの棚の上などにも置けるコンパクトな大きさだとされています。ただ位牌とご飯や水を供える場所が取れれば、カラーボックスのような棚でも十分と言われています。ミニ仏壇で本尊と位牌の両方を飾れないときは、何に対して手を合わせるのかを考えるよう勧める解説もあります。
位牌の置き場を決めてから仏壇を手放す
私なら次の順で進めます。まずご実家の宗派を確かめ、次に菩提寺に一言聞いてから、自分の家の置き場の棚を決めて幅と高さを測ります。
そのあと三具足と写真立てをそろえ、位牌を手で運び、最後に仏壇を手放す順です。
位牌を運ぶ日は、柔らかい木綿の手袋をして、片手で位牌の底を、もう片方の手で札板の背を持つよう案内されています。包むのは風呂敷か白い布で、風呂敷の色に特に決まりは無いそうです。
引っ越しの会社など第三者に預けず、必ず自分の手で移すようにと言われています。引越しの会社に頼む場合も、遺影やご本尊や位牌は白い布に包んで家族が運ぶのが基本だと、住まいの解説にもありました。
私なら菩提寺に一言聞いたうえで、位牌は風呂敷に包んで自分の手で運びます。
仏壇ごと自分の家へ移したい人は、先に「仏壇の引越しは何から 実家から自宅へ運ぶ順番と費用と重さの目安」で運び方と寸法を確かめると早いです。仏壇を手放すかどうか自体をまだ決めかねている人は、先に「親の仏壇はいらないと思ったら 継ぐか小さくするか手放すかの決め方」を読むと早いです。
仏壇を手放すかどうかより先に、位牌を置く棚の一段を決めておけば、そのあとの片付けは落ち着いて進められると思います。
位牌を運び出したあとの実家に残る仏壇と家財の片付けは、見積もりで額を確かめてから、どこまで人に頼むかを決めると迷いにくいと思います。
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