親の仏壇はいらないと思ったら 継ぐか小さくするか手放すかの決め方
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実家の仏壇を見るたびに、今の家には置けないと思ってしまって、そのたびに気が重くなる方もいると思います。
継がないと決めても、位牌の行き先と菩提寺への一言の2つを決めれば、手を合わせる形は作れると私は思います。
仏壇は必ず家に置くものではないと案内する仏壇店もあり、行き先は継ぐ・小さくする・手放すの3つから選ぶのが基本と案内されています。
この記事で分かること
- 置かない家は10年ほど前の調査で6割ほど
- 必ず置く決まりは無いと案内されている
- 選ぶのは継ぐ・小さくする・手放すの3つ
- 先に決めるのは位牌の行き先と菩提寺への一言
仏壇を置かない家はどのくらいあるか
仏壇店が30〜60代の600人に聞いた調査では、家に仏壇が「ない」と答えた人が60.8%で、10年ほど前の調査の時点で、すでに置かない家のほうが多かったそうです。
この調査は2人以上で暮らす世帯に聞いたもので、仏式の葬儀をする家と答えた人に絞っても、半分を超える人が「無し」と答えていました。
住まい別に「ある」と答えた割合は、次のとおりです。
| 住まい | 仏壇が「ある」と答えた割合 |
|---|---|
| 持ち家(一戸建て) | 51.8% |
| 持ち家(マンションなどの集合住宅) | 21.1% |
| 民間の賃貸 | 15.5% |
| 公営の住まい | 13.3% |
マンションや賃貸に住んでいると、大きな仏壇を置く場所がそもそも無いという方は多いと思います。
今の割合ではありませんが、10年ほど前の調査でも置かない家のほうが多かったので、仏壇の無い家にすることを、自分の家だけの特別なことと思わなくていいと思います。
仏壇は必ず家に置くものか
必ず置く決まりは無い
仏壇は必ず置かなければいけないものではない、と仏壇店の案内にもあります。
置く場所が無い、菩提寺が無い、お参りの習慣が無いといった家も、そこには置けない理由として挙げられています。
浄土真宗以外の宗派には、基本的に決められた種類の仏壇はありませんが、菩提寺によっては指定される場合もあるかもしれない、と葬儀の会社の案内にあります。
浄土真宗はご本尊の場所
浄土真宗では、仏壇には阿弥陀如来のご本尊を祀ると言われています。
位牌に魂が宿るという考え方をしないため、浄土真宗の家では原則として位牌を作らず、仏壇に過去帳や法名軸を飾る場合があると言われています。仏壇も、正式には金仏壇を安置するそうです。
メモ
浄土真宗では、仏壇を手放す前の供養を「魂抜き」とは呼ばないと案内されています。
呼び方と頼み方は「仏壇の魂抜きの費用とお布施の相場 10件の案内を読み比べた額と頼み先」で、ほかの宗派の作法は「浄土真宗と曹洞宗と創価学会の仏壇の処分 違うのはお勤めの呼び方と本尊の行き先」で取り上げています。
迷ったら菩提寺に聞く
浄土真宗の家なら、私は手放す前に、ご本尊と過去帳をどうするかを菩提寺に聞きます。
宗派やお寺によって言い分は分かれるので、自分で決めるより、まず菩提寺に聞くと早いです。
仏壇が無くても手を合わせられるか
仏壇が無くても、位牌だけを棚の上に置いて手を合わせる形を案内する葬儀の会社があります。同じ案内には、手元供養や永代供養という形も挙げられています。置き方や手元供養の中身は、「仏壇なしで位牌だけ祀る置き場所の決め方と用意する物」で詳しく取り上げています。
継ぐ・小さくする・手放すをどう選ぶか
親が亡くなってすぐに決めなくても、実家を売るか解体するかの方針が出た頃が目安と案内する会社もあります。
実家の仏壇の行き先は、継ぐ・小さくする・手放すの3つから選ぶのが基本と案内されていて、選んだあとに確かめることが1つずつあります。
同じ案内では、迷ったら「今の住まいに置けるか」と「仏壇という物を残したいか」の2つで考えるとしています。
| 選ぶもの | 向く場面 | 選んだあとに確かめること | 詳しく読む記事 |
|---|---|---|---|
| 継ぐ | 今の住まいに置けて、仏壇という物も残したい | 今の家の置き場の奥行・幅・高さ | 運ぶなら「仏壇の引越しは何から 実家から自宅へ運ぶ順番と費用と重さの目安」 |
| 小さくする | 今の住まいに大きな仏壇は置けないが、手を合わせる場所は残したい | ご本尊と位牌が入る大きさ | この記事の次の節 |
| 手放す | 今の住まいに置けず、仏壇という物は残さなくてよい | 位牌(浄土真宗なら過去帳のことも)をどうするか | 手放し方は「仏壇の処分の方法と費用 お寺と仏壇店と市区町村と業者を比べました」 |

3つのどれにも選んだあとに確かめることが1つある
結論
継ぐなら置き場の寸法、小さくするなら中身が入る大きさ、手放すなら位牌の行き先を、選んだあとに確かめます。
継ぐなら置き場を測る
継ぐなら、運ぶ前に今の家の置き場の奥行・幅・高さを測り、店に行くなら置き場の写真も撮っておくよう案内する仏壇店があります。どれを選ぶ場合も、閉眼供養(魂抜き)を先に済ませるのが一般的と案内する会社もあり、魂抜きと新しい家での供養は「仏壇の魂抜きの費用とお布施の相場 10件の案内を読み比べた額と頼み先」にまとめています。
今の家にもすでに仏壇があるなら、「実家と婚家の仏壇が2つになったら 並べるか1つにまとめるか片方を閉じるか」も読んでみてください。
継ぐと決めたら、測った寸法に実家の仏壇が入るかどうかで、そのまま運ぶか小さくするかが決まると思います。
小さくするなら中身の寸法
小さくするなら、ご本尊・掛軸・位牌は基本的にそのまま使い、それが入る大きさの仏壇を選ぶと仏壇店の案内にあります。形の選び方は次の節で並べます。
手放すなら位牌の行き先
実家の土地を売る予定の方が、「それまでに閉眼供養して、位牌のみを今の住まいに移して」と書いていました。
家を売る日までに魂抜きを済ませ、位牌だけ今の家へ移すという順なので、私もこの順にすると思います。
手放すと決めたら、位牌を今の家のどこに置くかを確かめておくと、魂抜きの日の段取りが組みやすいと思います。
仏壇を小さくしたいときの選び方
実家の大きな仏壇は置けなくても、手を合わせる場所は残したいと考える方もいますよね。
実家に大きな仏壇がある方も、自分が継ぐなら「コンパクトな薄い3面鏡の様な仏壇にしようと考えています。」と書いていました。
私も小さくするなら、形より先に、今の家の置き場の幅と高さから考えると思います。
形は4つから選ぶ
小さい仏壇は、台の上に置く小型・床から置く小型・家具調・棚の上のステージの4つの形から、置き場の寸法とご本尊と位牌が入る大きさで選びます。
家具調(モダン)の仏壇は、洋間やマンションに合わせて選ばれる形です。ステージは、棚やチェストの上にお参りの場所を作って位牌を祀る形です。

小さい仏壇は置き場の寸法で選ぶ
先に置き場を測る
置き場は奥行・幅・高さを測り、仏壇の種類にもよりますが、観音開きの扉が開く分として本体の横幅の半分ほども見ておくよう案内する仏壇店があります。仏壇の大きさを表す号は、台の上に置く形なら高さ、床から置く形なら横幅で表します。
小さな仏壇への買い替えは失礼に当たらず、置き場の寸法に合わせて選んでよいと案内する仏壇店もあります。子に負担をかけたくないと、前もって小さな仏壇に買い替える人も増えているそうです。
注意
ご本尊や掛軸、位牌まで新しくするなら魂抜きと魂入れが要るので、買う前にまず菩提寺に聞くよう案内する仏壇店があります。
引き取りは買う店に
小さくするなら、私は置き場の幅と高さを測ってから、ご本尊と位牌が入る大きさで選び、古い仏壇の引き取りは買う店に先に聞きます。
親の仏壇は誰が継ぐものか
一人っ子の娘さんからは、こんな問いも出ていました。
「両親が亡くなったら実家の仏壇を継いでいくことになると思うのですが、皆さんどうされてるんでしょう。」
私がこの方の立場なら、継ぐかどうかより先に、自分の家に置けるかどうかを考えると思います。
長男と決まっていない
法律では、仏壇を継ぐのが長男とは決まっておらず、親の指定か慣習で決まることになっています。
仏壇や位牌は、ふつうの相続の財産とは分けて扱われ、別に受け継ぐ人を決めるものと案内する会社もあります。
誰の家に置けるかで話す
長男と決まっているわけではないので、私なら兄弟で「誰の家なら置けるか」から話します。
家そのものの行き先(売る・貸す・壊す)は、実家じまいのサイト〈親の家、実家じまいすることに〉で読めます。
娘でも一人っ子でも、置ける家の人が継ぐか、誰の家にも置けないなら小さくするか手放すかを選べばよいと思います。
親戚と菩提寺にどう伝えるか
菩提寺には手放す前に一言伝え、親戚には「継がない」だけでなく位牌の行き先を一緒に伝えると、話が早いと思います。
菩提寺には手放す前に
お寺によっては仏壇のデザインに指定があり、仏壇店の買い替えの案内でも、最初の手順は菩提寺に伝えることです。
私なら菩提寺には、継がないことと、位牌をどこに置くかの2つを、仏壇を手放す前に伝えます。前もって伝えておけば、あとで親戚に聞かれたときも、お寺に相談したと言えるからです。
継がない話をすると、罰が当たるという古い言い伝えを持ち出されることもあります。
それが頭から離れないときも、手放す前にお寺に一言聞いておけば、落ち着いて次に進めると思います。
親戚には行き先と一緒に
話しておきたい相手は、兄弟姉妹、仏壇を長く守ってきた家族、実家と付き合いの深い親戚だと案内する会社があります。中身は、引き継ぐ人がいるか、供養を菩提寺と業者のどちらに頼むか、費用を誰が持つかの3つです。
このうち供養をどうするかの問いには、位牌の行き先と、菩提寺にもう相談したことを添えて答えると伝わりやすいと思います。
よくある質問
Q1.実家を売るまで仏壇は置いたままでよいか
A.実家をどうするかの方針が出た頃に仏壇のことも決めるのが目安で、売る直前になると選べる幅が狭まると案内する会社があります。私なら、家を売る日が見えたら魂抜きの日を決め、位牌を今の家へ移す順にします。
Q2.継がないなら魂抜きは必ず要るか
A.仏壇を手放すときは閉眼供養(魂抜き)を先に済ませるのが一般的と案内されていますが、魂抜きという言葉を使わない宗派もあります。気になるなら、さきほどの菩提寺への一言のときに一緒に聞くと早いです。頼み方は「仏壇の魂抜きの費用とお布施の相場 10件の案内を読み比べた額と頼み先」で取り上げています。
Q3.浄土真宗でも小さい家具調にしてよいか
A.浄土真宗は金仏壇が基本ですが、好きなデザインの仏壇を使ってもよいとするお寺も増えていると案内する仏壇店があります。菩提寺に先に相談するよう勧められているので、私なら選ぶ前に、さきほどの一言のついでに聞きます。
Q4.仏壇とお墓は両方要るのか
A.仏壇とお墓を両方準備しないといけない、という厳密な決まりは無いそうです。どちらをどうするかは家ごとに違うので、わかる所から1つずつ決めればよいと思います。
継がないと決める前に決める2つ
私なら、位牌か過去帳をどう手元に置くかと菩提寺への一言を先に決めて、そのあとで継ぐか小さくするか手放すかを家の都合で選びます。

継がないと決める前の2つ
1つめの位牌か過去帳の行き先は、さきほどの棚の上に置く形でも、小さい仏壇に入れる形でもかまわないと思います。2つめの菩提寺への一言は、さきほど書いた中身のまま、手放す前に伝えれば足ります。
この2つが決まっていれば、残る3つの選び方は、今の家の広さや実家を売る時期に合わせて選べます。
仏壇を継がないと決めることは、親の供養をやめることではなく、手を合わせる場所を今の暮らしの中に置き直すことなのだと私は考えています。
仏壇だけをどうするかを先に決めたくて、家の中の片付けはまだ先の人は、先に菩提寺か仏壇店に聞くほうが早いと思います。お寺や仏壇店などに手放すときの費用の幅は、「仏壇の処分の方法と費用 お寺と仏壇店と市区町村と業者を比べました」に並べてあります。
仏壇の行き先が決まったら、その仏壇のまわりに残る家財の片付けも、どこまで人に頼むかを見積もりで確かめておくと決めやすいと思います。何社に頼めるかや、頼んでから何が届くかは「遺品整理の見積もりは2〜3社に同じ条件で頼み 見積書は額より先に欄と追加の条件を見る」で確かめられます。
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