遺品整理の業者が来る前に決める2つ 先に抜く貴重品と立ち会う場面
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遺品整理の業者に頼もうと決めかけたのに、知らない人を親の家に入れて物がなくならないか気になり、申し込む手前で止まっていませんか。知恵袋で「ネコババ」の話を読んで手が止まった人もいると思います。
業者が来る前に決めておくのは、貴重品を先に部屋から抜くことと、どの場面に立ち会うかの2つです。これを決めておけば、当日は確かめるだけで済むと思います。
抜いた物は、持ち帰る箱・残す部屋か印・業者に渡す一覧の3つに分けて表にしました。立会いについては、国民生活センターと県と区の案内5つが何を言っているかを並べています。
この記事で分かること
- 業者が来る前に抜いておく物と置き場
- 公的な案内5つが立会いについて言うこと
- 遠方で立ち会えないときの鍵と貴重品の受け渡し
- 立ち会う3つの場面ですること
業者が来る前に何を決めておくか
知らない人が親の家の引き出しを開けると思うと、落ち着かないですよね。知恵袋にも「業者に丸投げも怖い」という声がありました。
見張るより先に部屋から出す
先に抜いておけば、なくなって困る物が作業する部屋に無いので、当日は見張る側に回らずに済みます。業者に頼んだ場合、処分したものは戻ってこないと終活のコラムにもあります。
同じコラムは、片付けの早い時期にすることとして重要書類と貴重品の確保を挙げていました。同じ知恵袋の回答にも、貴重品はある程度取り除いておいたという声や、自分たちである程度やってから業者に頼むという声がありました。

結論
私なら業者を見張る段取りを考えるより先に、抜く物と自分が居る場面を紙に書き出します。
先に抜いておく貴重品は何か
抜いた物は、どこに置くか・誰に渡すかで3つに分けると迷いません。
| 置き場 | 入れる物 | 誰が持つか |
|---|---|---|
| 持ち帰る箱 | 遺言書・通帳とキャッシュカード・印鑑・年金証書・権利証・スマホ・鍵 | 家族が持ち帰る |
| 残す部屋か印 | 形見・写真・残したい家具 | 家に残し、業者に見せる |
| 業者に渡す一覧 | 現金・貴金属・見つかっていない通帳や書類 | 出てきたら業者から受け取る |

書類と通帳は持ち帰る
遺言書や通帳、印鑑、年金証書、スマホ、鍵は、業者が来る前に箱にまとめて持ち帰っておきます。封印のある遺言書は、家庭裁判所で相続人などの立会いのうえ開ける決まりなので、箱に入れても開けません。
スマホや通帳、年金証書をなぜ持ち帰っておくのかは、「遺品整理を自分でするなら何から 最初の1日は捨てずに探す日にする」で1つずつ書いています。
残す物は部屋を分けて印を
私なら、持ち出せない家具や写真は部屋を1つに寄せ、寄せきれない物には紙を貼ります。残す遺品は、作業する場所と分けて置いておきます。県の消費生活の案内でも、そう勧めています。
注意
残したい遺品は、作業する部屋から先に運び出しておきましょう。自分で運び出すのが難しいときは、残す物と処分する物を分け、作業する人に分かるよう印をつけておきます。
出典:国民生活センター「遺品整理サービスの報告書」
探してほしい物は一覧で渡す
見つかっていない通帳や現金、貴金属は、出てきたら渡してほしい物として一覧にし、見積もりのときに業者に渡しておきます。現金は、衣類のポケットやタンスの引き出し、仏壇の引き出しからも出てくることがあります。
行政書士の終活の解説によれば、貴重品や書類は仏壇の引き出しや押し入れの奥にしまわれていることも多いそうです。
私なら、どこにあるか分からない物ほど一覧の上のほうに書きます。
立会いは要るか
立ち会うといっても、作業の間ずっと実家に居られる人は少ないですよね。
公的な案内はできるだけ立ち会う
国民生活センターや県の消費生活の案内は、作業にはできるだけ立ち会うよう勧めていて、立ち会わなくてよいと書いた案内は見当たりませんでした。5つの案内が立会いと残す物について何を言っているかを並べると、次のとおりです。
| 案内の出し手 | 立会い | 残す物 |
|---|---|---|
| 国民生活センター(見守り新鮮情報) | 作業時はできるだけ立ち会う | 残す遺品と処分する遺品を分ける |
| 国民生活センター(報告書) | ― | 作業する部屋から先に運び出す・難しければ印 |
| 山口県 | 貴重品がなくならないよう、立ち会うことも大事 | ― |
| 山形県 | 見つかった金品のため、できるだけ立ち会う | 別の場所に保管しておく |
| 墨田区 | 立ち会うと、家族が知らなかった写真や財産が見つかることも | ― |
何回立ち会うか、どの場面に居るかまで決めた案内は、5つのどれにもありませんでした。
居る場面を3つに絞る
私なら作業の間ずっと居られなくても、見積もりと作業の始めと最後の確認の3つには居るようにします。公的な案内は「できるだけ」なので、居られる時間が増えるなら、そのぶん長く居ます。
結論
私なら見積もり・作業の始め・最後の確認の3つの場面には、自分か家族の誰かが居るようにします。

立ち会うのは窓口役の一人
兄弟がいるなら、誰が業者とやり取りをして、取り出した貴重品を誰の家に置くかを先に決めておくと、当日に迷いません。行政書士の終活の解説も、作業の前に相続人で決めることに、中心になって進める人と貴重品の保管先を挙げています。
見積もりを頼んだあと業者からの連絡が続くのが心配な人も、窓口役を一人決めておけば受け答えが一か所にまとまると思います。
遠方で立ち会えないときは
実家が遠いと、作業の日に休みを取れるかも分からないですよね。
鍵の渡し方と返し方を聞く
遠くて立ち会えない人には、鍵を送ってもらい、見つかった貴重品を写真で確かめてから郵送すると案内する店もあります。その店は、作業の前と後の写真を、請求書と鍵と一緒に送るとも書いていました。
ただ、これは1店の案内なので、どの店でも同じとは限りません。私なら鍵をどう預けてどう返してもらうか、見つかった物をどう知らせて届けてもらうかを、頼む前に聞いておきます。
見積もりの日だけは行く
私なら作業の日に行けなくても、見積もりの日だけは実家に行き、抜いた物と残す物を自分の目で確かめます。鍵の渡し方と、見つかった物の知らせ方と返し方も、その日に業者と顔を合わせて聞いておきます。
立ち会う3つの場面ですること
3つの場面に居ると決めたら、次はそれぞれの場面で何を見るかです。このとき聞いておく追加の条件とキャンセル料は、「遺品整理の見積もりは2〜3社に同じ条件で頼み 見積書は額より先に欄と追加の条件を見る」に書きました。
見積もりの日は一覧と印を見せる
見積もりの日に私が業者と一緒に見るのは、持ち帰った箱のあとの部屋と、印をつけた物と、渡した一覧の3つです。残す物と処分する物の分け方を、業者と同じ目で見ておけば、当日の行き違いが減ると思います。
見積もりの日に買取の話が出たら、何を買い取るのかを書面で確かめ、迷う物はその場で決めずに持ち帰ります。買い取ってもらう物の対象と、受け取った書面は、その場でしっかり確かめます。国民生活センターも同じことを勧めています。
買取の詳しい流れは「遺品整理の買取で値がつく物と頼み方 整理の見積もりとまとめて頼む形」にまとめています。
作業の始めにもう一度確かめる
当日の作業の前に料金と作業内容をもう一度確かめ、見積もりと違う話が出て納得できなければ、作業の前に断ってかまいません。国民生活センターの不用品回収サービスについての案内では、作業前に改めて料金や作業内容を確かめ、納得できない変更は作業前にきっぱり断る、という順番です。
私なら作業の始めに、印をつけた物と一覧の紙を作業する人にもう一度見せてから、その場を離れます。
最後に出てきた物を受け取る
仕分けで出てきた貴重品や書類を、最後の確認のときに一緒に確かめてもらうと案内する店もあります。私ならこのとき、残すと決めた物と探していた物がそろっているかを、作業した人と一緒に見ます。
注意
家庭のごみを回収するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可か委託が要ります。産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可だけでは回収できません。
頼む会社がこの許可を持っているかどうかを確かめる手順は、「遺品整理の業者の選び方 見るのは家のごみを運ぶ許可と見積もりの形」で順に追っています。
よくある質問
Q1.見積もりの日にその場で契約を勧められたらどうするか
A.見積もりは1社で決めず、複数の会社から取って契約の中身と料金を比べるよう、国民生活センターは呼びかけています。私ならその場では決めず、見積書を持ち帰ってほかの会社と比べます。見積書の見比べ方は「遺品整理の見積もりは2〜3社に同じ条件で頼み 見積書は額より先に欄と追加の条件を見る」にまとめました。
Q2.作業中に見つかった現金は誰のものになるか
A.親の家から出てきた現金は、相続財産として扱われ、勝手に使わないよう注意が要ると解説されています。私なら兄弟で分け方を話すまで窓口役が預かり、迷うことがあれば司法書士などに聞きます。
Q3.相続放棄を考えているときも先に抜いてよいか
A.私なら相続放棄を考えているときは、片付けや形見分けの前に、家庭裁判所の案内を読むか司法書士や弁護士に聞いてからにします。申述の期限は相続の開始を知ったときから3か月以内で、詳しくは「遺品整理はいつから始めるか 四十九日と相続と退去の3つの区切りで決める順番」に書きました。
業者が来る前の週末にすること
私なら業者が来る前の週末に実家へ行き、書類と通帳とスマホと鍵を箱に移し、残す物を1つの部屋に寄せて印をつけ、探してほしい物を一覧に書きます。最初に業者と顔を合わせて立ち会うのは見積もりの日なので、その日に一覧と印を見せられるようにしておきます。
業者が来る日に私が見るのは、印をつけた物が残っているかと、一覧に書いた物が出てきたかの2つです。それ以外は、見張らなくていい所だと思っています。
業者も見積もりの日も決まっている人は、先に抜いておく物の置き場だけを作業の日までに済ませれば足ります。片付けたいのが仏壇だけなら、この記事より「仏壇の処分の方法と費用 お寺と仏壇店と市区町村と業者を比べました」のほうが合います。
家そのものの行き先(売る・貸す・壊す)は、実家じまいのサイト〈親の家、実家じまいすることに〉で読めます。
間取りごとの額の目安を先に知りたいときは、「遺品整理の費用は間取りでいくら 1Kから一軒家までの目安と額が動く理由」が手がかりになります。抜く物と居る場面が決まれば、あとは家の中に残った物を業者にどこまで任せるかを、実家を見てもらった見積もりで確かめるだけだと思います。
タウンライフメモリーマッチは、気になる業者を最大3社まで選んで、無料で見積もりを取れるサービスで、納得できなければ契約しなくてよいと案内しています。申し込みの欄の作業の種類には「権利品・貴重品の捜索」もあります。
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