遺品と仏壇のしまい方 残す物と仏壇の行き先を先に決める

遺品整理の写真とアルバムの処分方法 残す量を先に決めてから手放し方を選ぶ

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ふたの開いた箱とアルバム1冊の線画に残す量を先に決める札を並べた題の画像

家の片付けは進んだのに、アルバムを開いたら親の若い頃の写真が出てきて、その日はそこで手が止まってしまいますよね。写真は全部残すか全部捨てるかで迷う前に、残す量をアルバム1冊か箱1つと先に決めてから選ぶと、手が動くと思います。市のごみに出すか、お焚き上げにするか、データにして残すかは、選び終えたあとで決めれば間に合います。

この記事では、写真に手をつける時期から、残す量の決め方、手放し方3つの額と向く写真まで順に並べました。遺影と手紙と年賀状は写真と分けて考えるので、最後の節にまとめています。

この記事で分かること

  1. 写真に手をつける時期と集め方
  2. 残す量の決め方
  3. 市のごみとお焚き上げとデータ化の選び方
  4. 遺影と手紙と年賀状の扱い

写真にはいつ手をつけるか

ほかの物のあとに回す

何から始めるか迷ったら、片付け全体の分け方を「遺品整理を自分でするなら何から 最初の1日は捨てずに探す日にする」で先に見ておきます。

写真で手が止まっても、自分だけと思わなくて大丈夫です。ある会社の調査では、処分に困った物に「写真・アルバム・思い出の品」を挙げた人が17.7%いました。

私なら写真は量が多く手が止まりやすいので、片付けの最後に回します。

見つけた写真は同じ箱へ

押し入れや引き出しを開けるときは、写真を入れる空の箱を1つそばに置いておきます。思っていたより多くのアルバムや写真が、押し入れや引き出しから出てくる人は多いと思います。衣類のポケットやタンスの引き出し、仏壇の引き出しからも出てくるので、そこも開けて確かめます。

箱か棚の決め方は「遺品整理で手が止まったときに先に決める4つ 急ぐ理由と今日の1か所から」で書いています。値がつきそうな物が写真と一緒に出てきたら、「遺品整理の買取で値がつく物と頼み方 整理の見積もりとまとめて頼む形」を見てください。

ポケットや引き出しから出てきた写真は、その場で見返さずに箱へ入れていけば、ほかの片付けの手は止まりません。

欲しい写真を家族に聞く

兄弟や親戚がいるなら、形見として残す物の候補を決める前に連絡を1本入れます。

私なら欲しい写真があるかを一言聞いておき、形見として分ける分を先に取り分けてから自分の分を選びます。

残す写真の量はどう決めるか

結論

残す写真は枚数で数えず、アルバム1冊か箱1つと入れ物の大きさを先に決めて、そこに入る分を選びます。

写真を1つの箱に集めて残す量を入れ物で決め入る分を選んでから市のごみとお焚き上げとデータ化から手放し方を選ぶ順番の図
写真を選んで手放すまでの順番

入れ物で量を先に決める

選び始める前に、残す写真の入れ物を1つ決めて手元に置きます。箱ならみかん箱ほどの大きさで、写真のお焚き上げに送れる箱と同じくらいです。アルバムなら、ご実家にあるアルバムのうち親の顔がよく写った1冊を選び、残す写真をそこに貼り替えます。

自分の写真より、親の若い頃の写真や親の卒業アルバムのほうが捨てにくいと感じる人は多いと思います。押し入れから何冊も出てきても、残すのはその1冊分か箱1つ分です。

誰か分からない写真から外す

選ぶときは、写っている人が分からない写真や景色だけの写真から外していきます。私ならそこから手をつけると、迷う写真の数が先に減ると思います。

似た写真は1枚に絞る

似た写真が何枚も出てきたら、いったん横に並べて見比べます。同じ日に同じ場所で撮った写真なら、私は親の顔がいちばんよく写った1枚を残します。

迷った写真はデータで残す

決めきれない写真は、保留の箱に入れて数か月後に見直す形でもかまいません。

入れ物に入らないけれど手放しにくい写真は、紙で残すかを決めずに、データにして残す方法もあります。

手放す写真はどう処分するか

選び終えて残った写真は、市のごみ・お焚き上げ・データ化の3つから手放し方を選びます。3つの額と手間と向く写真を並べると、次のとおりです。

手放し方額手間向く写真
市のごみごみの日に出せば袋代ほど市の分け方で分け、顔と住所は切る選び終えて残った多くの写真
お焚き上げ量と送り方で変わる(下の表)封筒か箱で送るか、お寺に持ち込む親の顔がよく写った写真や遺影のように、気持ちの区切りが欲しい物
データ化方法で変わる(次の節の表)自分で取り込むか、店に送る置けないけれど手放したくない写真

結論

手放し方は選び終えてから3つのどれかに決めます。私なら気持ちの区切りが欲しい物はお焚き上げ、残った多くの写真は市のごみ、置けないけれど手放したくない写真はデータ化にします。

市のごみとお焚き上げとデータ化の3つの手放し方を額の幅と手間と向く写真で比べた表
手放し方3つの額と向く写真

市の分け方で出す

ごみに出す前に、ご実家の市の分別の一覧を開いておきます。市区町村の案内では、写真を燃やせるごみとする市もあれば、ミックスペーパーとする市もあります。

品目福山市甲府市
写真燃やせるごみミックスペーパー
アルバム燃やせるごみ(金具は外す。外せない場合は不燃(破砕)ごみ)燃えるごみ(金具類は外して不燃ごみへ)
フィルム・ネガ燃やせるごみ燃えるごみ

国民生活センターも、不用品は住んでいる市区町村が案内するルールで処分するよう呼びかけています。

注意

写真の分け方は市で違うので、ご実家の市の分別の一覧で「写真」と「アルバム」を引いてから出します。

出典:国民生活センター

出典:福山市

出典:甲府市

顔と住所は切ってから出す

親の写真がそのまま見える形で袋に入るのは、つらいですよね。質問サイトで「写真はアルバムから剥がして切断するか紙袋に入れて、さらに燃やすゴミの袋に入れ数回に分けて処分を。」と答えている人もいます。

市のごみに回す写真のうち、人の顔や住所が分かる物は、はさみで切るかシュレッダーにかけてから袋に入れると安心です。

お焚き上げは量で額が変わる

お焚き上げに回す写真は、封筒に入る量か箱になる量かを先に見ておきます。私が読んだお寺3つの案内では、額の幅は次のとおりでした。

頼み方額の幅幅が出る理由
封筒で送る500円〜5,000円ほど封筒の厚さと送り方
段ボール1箱で送る5,000円〜1万円ほど箱の大きさ
持ち込みや電話で相談する3千円〜大きさと数

送料は別に負担するよう案内しているお寺もあります。近くの神社やお寺に持ち込めば段ボール単位で引き受けてくれることが多く、近くに無ければ代行のサービスでも頼めます。

供養しないと決めてもいい

抵抗が無ければ、写真は市のルールどおりにごみとして出せます。遺影の写真にも、位牌のような宗教的な意味合いは含まれないとする解説もあります。

私は、供養をせずに市のごみに出すことも、手放し方の1つとして選んでいいと思います。

データ化はどこに頼めばいいか

手元に置けないけれど手放したくない写真は、データにして残します。データ化の4つの方法の額と向く量を、写真の店とスキャナーの会社の解説から並べました。

方法額の幅向く量と手間
スマホのアプリ無料(一部有料)少ない枚数
コンビニの端末1枚30円ほど数枚
スキャナー1万円前後〜6万円ほど枚数で額は変わらない
スキャン専門店1枚10円〜100円ほど送るだけで手間がかからない
スマホのアプリとコンビニの端末とスキャナーとスキャン専門店の4つのデータ化の方法を額の幅と向く量で比べた表
データ化の4つの方法と額の幅

少しならスマホかコンビニ

質問サイトのベストアンサーにも「大切な写真はスマホで撮影。」とありました。撮るだけなら、思い立った日に始められますよね。

残したい写真をざっと数えて少なければ、無料のスマホのアプリかコンビニの端末で、自分で取り込みます。アプリは1枚に10〜30秒かかり、ネガフィルムは取り込めません。

多いなら専門店に送る

アルバムから写真を剥がす前に、紙の傷み具合を見ておきます。傷んだ写真は、剥がすときに損傷する恐れがあります。

基本料金が別にかかる店や、納期の長いプランほど安い店もあります。アルバムが何冊もあるなら、写真を送るだけで残りの作業を任せられるスキャン専門店が向いていて、複雑なアルバムも頼めます。

データなら兄弟で分けられる

データにしたら、兄弟それぞれに同じものを渡します。

データにしておけば同じ写真を兄弟それぞれが持てるので、紙の写真を誰が引き取るかで話し合う手間が減ると思います。

遺影と手紙と年賀状はどうするか

遺影は法要まで手元に置く

葬儀で使った遺影は、私なら次の法要が済むまで手放さずに手元に置きます。遺影は法要でお寺や仏壇で使うこともあり、安易に処分すると後で困ることがあるためです。そのあとで、小さくして飾るか、写真だけをアルバムに貼るか、手放すかを決めます。

飾る場所は、ご実家の宗派の考えに合わせます。浄土真宗では、仏壇に遺影を飾らないと案内されています。迷ったら、法要を頼んでいるお寺(菩提寺)に一言聞いておきます。

手紙は読んでから決める

手紙や日記は写真の箱と分けて、別の袋にまとめておきます。アルバムや写真と並べて、日記と手紙も供養に受けるお寺があります。住所や名前が書かれた物は、写真と同じように切ってから出すと安心です。

私なら手紙や日記は一度は目を通し、残す分のほかは切ってから市のごみに出すか、お焚き上げに回します。

年賀状は連絡先を控えてから

年賀状の束は、写真と一緒に処分せずに1か所にまとめておきます。私なら、亡くなったことを知らせたい相手の住所を控えてから手放すと、あとで探し直さずに済むと思います。

よくある質問

Q1.遺影にする写真は何年前までがいいか

A.一般的には、亡くなる1〜5年前までの写真が勧められています。ただしこれは目安で、病気で晩年の姿が変わった場合や若くして亡くなった場合など、直近の写真が合わないこともあるそうです。

Q2.アルバムのままお焚き上げに出せるか

A.お寺によって違います。アルバムは受け取らず写真を剥がして送るよう案内するお寺もあれば、アルバムが入る送り方を案内するお寺もあります。私なら送る前に、アルバムのままでよいかを頼むお寺に聞きます。

Q3.兄弟に聞かずに写真を手放してもいいか

A.私なら手放す前に、形見として残したい写真があるかを兄弟に一言聞いておきます。欲しい人の分を分けてから手放せば、あとで揉めずに済むと思います。

Q4.業者に頼むと写真まで手放されないか

A.国民生活センターは、大切な遺品を誤って処分されるケースもあるとして、残す物と処分する物を明確に分け、作業にはできるだけ立ち会うよう呼びかけています。私なら業者が来る前に写真の箱を分けておきます。業者が来る前に抜いておく物と立会いのことは、「遺品整理の業者が来る前に決める2つ 先に抜く貴重品と立ち会う場面」にまとめました。

写真の箱を閉じる前に私が決めること

私なら写真の箱を閉じる前に、残す入れ物を1つだけ決めます。写真の整理は、入れ物の大きさを決めた時点で半分は済んでいて、残りはそこに入る写真を選ぶだけだと思います。

写真より先に仏壇の行き先で止まっている人は、「仏壇の処分の方法と費用 お寺と仏壇店と市区町村と業者を比べました」を先に読んでみてください。

家そのものの行き先(売る・貸す・壊す)は、実家じまいのサイト〈親の家、実家じまいすることに〉で読めます。

写真の箱を先に分けておけば、残りの家財の片付けを人に頼んでも、残したい物は残せます。タウンライフメモリーマッチは、掲載されている業者から最大3社まで選んで無料で見積もりを取れ、内容に納得できなければ契約しなくてもいい仕組みです。見積もりを取る順番は、「遺品整理の見積もりは2〜3社に同じ条件で頼み 見積書は額より先に欄と追加の条件を見る」で書いています。

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