親の生前整理は何から始めるか 親が決めて子が段取りする順番と業者に頼む線
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私なら親の物を減らす前に、親が残したい物と渡したい人を自分で決められるように、決める順番と場所を先に用意します。最初の日にやるのは、廊下や階段の床を空けることと、大事な書類の置き場を親と決めることの2つです。
親に「これ、いらないでしょ」と言ってしまい、言い合いになる人が多いそうです。だからこの記事では、捨てる話の前に親と決める順番を並べました。
私は親を送ったあと、どれを親が大事にしていたか分からない物の前で手が止まりました。だから親が元気なうちに聞いておくほうがいいと、いまは思っています。
この記事で分かること
- 選ぶのは親で段取りは子
- 最初は通る所の床と書類の置き場
- 捨てるの語を使わず暮らしのためと伝える
- 運び出しと処分は業者に頼める
生前整理は親と何から始めるか
決めるのは親で段取りは子
私は、生前整理は親の物を減らすことより、親が誰に何を残すかを自分で決めることのほうが先だと思います。ある市の資料は、生前整理を「残したいものを明らかにして、その希望を伝えること」と「不要な物を処分すること」の両方とし、遺族の負担を減らすためのものとしています。
子がやるのは、親の判断基準を知り、親が決めるための順番と場所を用意することです。
| 親が決めること | 子がやること |
|---|---|
| 残す物 | 通る所の床を空ける |
| 誰に渡すか | 箱と置き場を用意する |
| 手放すか | 決める日を作る |
| 遺言やお金を誰に相談するか | 運び出しの手配と見積もり |
遺品整理と分けるなら、本人の意思で本人が主体となって進めるかどうかで見分けます。断捨離と分けるなら、財産情報の一覧化や重要書類の整理まで含むかどうかで見ます。
最初は通る所と書類の置き場
子が最初にやるのは、廊下や階段の床を空けることと、大事な書類の置き場を家族が分かる形で決めることです。
私なら最初の日は捨てる話をせず、床を空けることと書類の置き場を決めることの2つで終えます。

親を送ったあとの片付けで捨ててはいけない物と何から手をつけるかは、「遺品整理を自分でするなら何から 最初の1日は捨てずに探す日にする」にまとめました。
結論
選ぶのは親で、子は決める順番と場所を用意します。
家族でやる所と業者に頼む所
何を残すかを選ぶのは親と家族にしかできませんが、家具や家電の運び出しと処分は、物の量を見て業者に頼んでかまいません。
残す物を選ぶのは親
残す物を選ぶ日は、親と家族だけで決めます。「捨てるべきか残すべきか」の判断は、業者にはできないからです。
先に残す物と手放す物を分けておくと、頼むときに迷いません。
運び出しは人に頼める
家具や家電の運び出しと処分は、人に頼む前提で考えてかまいません。遺品整理を業者に任せられる基本の範囲は、仕分け・梱包・搬出・不用品の処分・貴重品の捜索・室内の簡易清掃まで、と遺品整理の会社のコラムにあります。
頼める範囲の詳しいところは、「遺品整理の業者の選び方 見るのは家のごみを運ぶ許可と見積もりの形」にまとめました。
私は、親と決めるのは残す物までで、運び出しを人に頼んでも、親が自分で整理したことに変わりはないと思います。
頼む先は遺品整理の会社
頼む先を探すときは、生前整理の業者として不用品回収の会社や整理の専門の会社が挙がります。遺品整理の会社の中には、生前整理も受けている所があります。

私なら運び出しを頼むと決めたら、生前整理の相談も受けるかを見積もりの日に聞いて確かめます。
タウンライフメモリーマッチは、掲載の会社から最大3社まで選べて、見積もりは無料です(仕組みは「遺品整理の見積もりは2〜3社に同じ条件で頼み 見積書は額より先に欄と追加の条件を見る」)。申し込みの画面では「遺品整理したい建物」と聞かれるので、生前整理の相談もできるかは見積もりの日に会社へ聞きます。
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親に切り出すときの言い方
親には「捨てよう」ではなく「廊下でつまずくと危ないから、ここだけ空けようか」と、親の暮らしのための片付けとして切り出します。親への配慮から出た言葉なら、親も耳を傾けやすいと言われています。
捨てるの語を使わない
切り出すときは「捨てる」の語を口にせず、これからの暮らしを安全で快適にするためと伝えます。
「これ、いらないでしょ」も、整理収納の専門家の本で禁句とされる一言なので口にしません。よかれと思ってそう言い、親を怒らせてしまう人も多いそうです。
安全のためと伝える
片付けの理由は、子の将来の負担ではなく親の暮らしの安全に置きます。子の負担を減らすための片付けは、子にとっての「自分のための片づけ」になってしまうからです。
範囲は、玄関・廊下・階段・寝室からトイレへの通り道の床だけに絞ります。床の物は捨てずに、部屋のかたすみに寄せるだけでもかまいません。
迷う物は保留の箱へ
親が迷う物は、その場で決めずに保留の箱へ入れます。
私なら、押し入れの思い出の品には親が言うまで触らない、と最初に約束しておきます。そう先に決めておくと、親も手を止めずにすむと思います。
注意
よかれと思っても、どんなに不要に見える物でも、親に聞かずに処分しないでください。
生前に整理しておくこと
一緒に決める7つ
親と一緒に決めておくのは、次の7つです。誰が決めるかを右の列に書きました。
| 決めること | 中身 | 誰が決めるか |
|---|---|---|
| ①通る所の床 | 玄関・廊下・階段・寝室からトイレの物を寄せて空ける | 親と子 |
| ②書類と大事な物の置き場 | 家族が迷わず見つけられる所を決める | 親 |
| ③スマホとパスワード | 置き場と書き置きの場所を決める(中身は聞かない) | 親 |
| ④残す物と思い出の品 | 親が選ぶ・押し入れは触らない約束も | 親 |
| ⑤迷う物 | 保留の箱に入れる | 親 |
| ⑥手放す物の行き先 | 売る・譲る・処分から選ぶ | 親 |
| ⑦家具と家電の運び出し | 家族でやるか業者に頼むか | 家族で |

手放す物は、譲る・売る・処分するのどれにするかを親に選んでもらいます。遺品整理の場面の解説では、限られた範囲で「残す・譲る・売る・処分する・保留」の分け方を試すと、その後の作業基準を家族で共有しやすくなるとしています。
中身は聞かず置き場だけ
書類は、中身ではなく置き場だけを親と決めます。ある市の終活のガイドは、書類と重要物の整理から取り組むのがコツとし、「防犯に留意しつつ、家族が迷わず見つけられる状態がベストです。」としています。
スマホは、パスワードの書き置きをどこに置くかだけ親に決めてもらいます。亡くなった人のスマホのパスワードが分からない場合、第三者がロックを解除するのは難しいからです。
服や趣味の物は、どれに一番思い入れがあるかを親に聞いておきます。それが分かれば、遺品整理のときにほかの服を迷わず処分できます。
写真とアルバムの分け方は、「遺品整理の写真とアルバムの処分方法 残す量を先に決めてから手放し方を選ぶ」にまとめました。
結論
中身まで子が聞かなくても、置き場が分かれば足ります。
お金と遺言は誰に聞くか
遺言やお金のことは、私なら中身には口を出さず、誰に聞けばいいかだけ親と一緒に確かめます。財産目録を作って現状を整理しておくと見直しや管理がしやすい、と案内する市もあります。
遺言の預け先を親が気にしていたら、法務局が自筆証書遺言を預かる制度があると伝えます。どの形で遺すかは、親が専門の人に聞いて決めることだと私は思います。
税のことは、税務署か税理士に聞く所までにしておきます。親を送ったあとの期限は、「遺品整理はいつから始めるか 四十九日と相続と退去の3つの区切りで決める順番」に並べました。
家そのものをどうするかも、早めに家族で話し合っておきます。
家そのものの行き先(売る・貸す・壊す)は、実家じまいのサイト〈親の家、実家じまいすることに〉で読めます。
出典:札幌市 終活のガイドブック https://www.city.sapporo.jp/kenko/wellness/bochi_kasou/uneikeikaku/documents/shukatsu_guidebook.pdf/国民生活センター 今から考えておきたい「デジタル終活」
始めるのはいつがよいか
私なら、次の帰省の日を生前整理の1回めにします。年齢の決まりは特に無く、体力と判断能力が十分にあるうちに始めるのがよいとされています。
決めるのは親が元気なうち
始める時期は、親が自分で決められるうちに置きます。親が元気なうちなら、残す物を親が自分で選べます。
家のことも、親が元気なうちに話を始めます。
帰省や節目の日に
始める日は、引越しや定年退職のような暮らしの節目に合わせます。離れて暮らしているなら、私は帰省の日を節目にして、1回に1か所だけ進めます。
業者に頼むときの費用と選び方
業者に頼む費用は部屋の広さや数で決まることがほとんどで、選ぶときは許可と見積もりの中身を2〜3社で比べます。
費用は部屋の広さで決まる
私なら費用の見当は、親の家の部屋の広さからつけます。遺品整理の目安で言えば、1R・1Kで5万〜8万円、4LDK・一軒家で30万〜50万円ほどです。間取りごとの幅と額が動くわけは、「遺品整理の費用は間取りでいくら 1Kから一軒家までの目安と額が動く理由」に並べました。
運ぶ許可と見積もりを見る
会社を選ぶとき、私は家のごみを運ぶ許可があるかを先に確かめます。家庭のごみとして回収するには、市区町村の「一般廃棄物処理業許可」や委託が必要だと環境省は案内しています。
見積もりは「一式○○円」のような書き方でなく、作業の中身が書かれているかを見ます。貴重品や個人情報の扱いの決まりがはっきりしているかも、あわせて見ます。
見積もりは、私なら2〜3社から取って並べます。国民生活センターも「必ず複数の事業者から見積もりをとり、契約内容や料金を比較しましょう。」と呼びかけています。
頼む前にどの許可を見ればいいかも、さきほどの記事で確かめられます。
私なら親と決める順にこう頼む
親と残す物を決め終えたら、私は運び出しの見積もりのために電話を1本かけます。頼むのは、残った家具と家電を2〜3社に現地で見てもらうことだけです。
メモリーマッチでは選んだ会社が現地を確認して見積もりを出し、納得できなければ無理に契約する必要はありません。
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- 会社は2社以上(3社まで)選んで申し込むと、届いた見積もりを見比べられます。
親がまだ片付けに乗り気でないなら、通る所の床を空けるところから始めると早いです。粗大ごみで足りる量なら、「遺品整理を自分でするなら何から 最初の1日は捨てずに探す日にする」の出し方から読むと早いです。売るか残すかなど家の行き先から決めたい人には、さきほど紹介した実家じまいのサイトが合います。
生前整理は、次の帰省の日に廊下の床を空けながら「これは誰に渡したい?」と1つ聞くところから始められます。
よくある質問
Q1.親が自分ひとりでやると言うときは
A.親が自分でやると言うなら、選ぶことは親に任せ、子は運び出しから手を貸します。自分だけでは難しい場合や物の量が多い場合は、業者への依頼も選択肢になります。
Q2.生前整理で出た物は売れるか
A.売れそうな物も、その場で決めずに親と一緒に行き先を選びます。未使用の引き出物や蔵書などは出張買取や寄付を使う方法もあり、買い取る会社の名前と対象の物は先に確かめます。
売れる物の見分け方と買取の頼み方は、「遺品整理の買取で値がつく物と頼み方 整理の見積もりとまとめて頼む形」にまとめました。
Q3.遠くに住んでいて帰省のときしか手伝えないときは
A.帰省のたびに、「今日はこの引き出しだけ」と範囲を1つに絞って進めます。私なら、迷った物は保留の箱に入れて、次の帰省で親と見直します。


